ファイナンスリースと割賦の違い
今回はファイナンスリースと割賦の違いについて書きたいと思います。
まずそれぞれを簡単に説明すると、
リースは、リース会社がユーザーに代わって対象物件を購入し、ユーザーはリース会社に毎月の支払いをして借りながら使うような方法です。
対象物件の所有権はリース会社にあり、リース期間が終了してもユーザーに移りません。
割賦は、リース会社がユーザーに代わって対象物件を購入し、ユーザーは割賦会社に毎月の支払いをして借りながら使うような方法です。
対象物件の所有権は契約期間終了まで割賦会社に留保されており、契約期間が終了するとユーザーに移ります。
ここでまぎらわしポイント
1.リースにはファイナンスリースやオペレーティングリースがありますが、
「リース」というときは一般的にファイナンスリースをさします。
ですのでこの記事中でもリースと呼びます。
2.リースや割賦でいう物件とは、家やマンションのことではありません。
リースは不動産以外の移動できる物品が対象であり、
その対象物品のことを「物件」と呼ぶのです。
不動産は対象外なのに物品を物件って、紛らわしいですね。
ここからは項目ごとに、リースと割賦の詳しい違いを書いていきます。
所有権
リースの場合、期間終了後でも所有権はユーザーに移らないので、物件は返還する必要があり、ユーザーは使用ができなくなります。
期間終了後も引き続きリースで利用したい場合や購入したい場合は、所有権移転リースや二次リースについて調べてみてください。
冒頭で書いたように、割賦であれば期間終了後に所有権が移りますので、物件は自社のものになります。
リースには支払いが終わっても自社のものにできないというデメリットがありますが、支払いが終了するころには設備が陳腐化しているだろうから買い替える予定だという会社とっては、法令に沿った処分をリース会社に任せることができるメリットがあるようです(処分費はユーザー負担らしいですが)
支払い
リースも割賦も、設備を導入したいが一気に大きな金額を用意できない・社内で通しづらい、という場合に、月々の支払い額が抑えられるので大きな額を用意しなくていい・それにより通しやすくなるというメリットがあります。
また、購入だと利息や減価償却費のみ損金扱いですが、リースであれば毎月のリース料を損金として扱えます(所有権移転リースだと変わってくるようですが)
そしてリースは固定資産税の納付や保険料の支払いなどをリース会社が行うので事務負担が軽減できます。
契約期間
割賦の契約期間は、通常5年以内です。
リースの契約期間は、対象物件の耐用年数の70%以上の期間と決まっています。
ほかにもさまざまな違いがありますが、長くなるのでここまでにしておきます!
それでは。